親子で使える心理学実践家のアスモです。
今日はINFPの概略を掴もうということで
お話をしていきたいと思います。
この記事を読むことで、INFPの
全体像がざっくり分かります。
どんな感じの性格なのか、そして、
どこを意識すれば人生が良くなっていくか、
という感じの話になります。
あなたがINFP型の性格タイプなら、
自分自身を知って、自分をより良い方向に
導くヒントになります。
あなたのお子さんや周りの人がINFP型の
性格タイプなら、この記事を参考に
どこに意識を向けさせてあげればその人を
良い方向に導いていくことができるかが
分かるようになります。
では、お話ししていきますね。


INFPの心理機能の並び順
ではまず、INFPの心理機能の
並び順について話します。
以前の記事でも16パターンの
性格タイプそれぞれの心理機能の
並び順はお伝えしました。
16タイプの一覧をみたい方は
そちらをご覧ください。
INFPの心理機能の並び順は以下です。
得意機能:内向的感情
サポート機能:外向的直観
バランス機能:内向的感覚
苦手機能:外向的思考
憧れ機能:内向的思考
盲点機能:外向的感覚
価値観機能:内向的直観
いざという時機能:外向的感情
という感じです。
心理機能の役割の概略を以下に示します。
①得意機能
得意機能はその人の中で
最もよく働く心理機能で、
その人の強みとなる機能です。
②サポート機能
サポート機能は得意機能を
補助する機能です。
③バランス機能
バランス機能はサポート機能がきちんと
働かなかった時に得意機能を補助します。
強く働きすぎると不健全になります。
④苦手機能
苦手機能は普段は抑圧されて
しまっている機能です。
使うのが苦手なので、
極端になってしまいがちです。
⑤憧れ機能
自分も上手に使えるようになりたい
という憧れを抱いている機能です。
あまり上手に使えないがために
その機能に関しては劣等感と
憧れを抱えやすいです。
⑥盲点機能
ここにあたる心理機能は
その性格タイプの人にとっては
最も認識しづらく、意識したとしても
上手に使うことが困難な機能です。
⑦価値観機能
表面上には良くわからないことも
多いですが、その人の価値観に
強い影響を与えている機能です。
⑧いざという時機能
どうしてもその機能を使わざるを
得ない時になると得意機能並みに
力を発揮できる機能です。
ですが、火事場の馬鹿力状態が続くと、
非常に疲労が大きいので常日頃から強く
働くことはありません。
この心理機能の役割と照らし合わせて
キーワードをみていくとINFPの性格の
全体像を掴むことができます。


INFPのキーワード
それでは、心理機能の役割順に
キーワードをみていきましょう。
得意機能:内向的感情
「キーワード」
心の調和、親切、優しさ、強さ、忍耐、傾聴、感情移入、共感、愛情、忠誠心、慈悲、援助、人情、倫理、モラル、善悪の判断、価値、意味、真偽の判断、正義、審美眼、美的センス、感性、感情、畏敬の念、情熱、決心、印象を捉える、心の本質を見抜く、養育、保護、擁護、弁護、個性、傷つきやすい、感受性、感傷、覚悟、内面の体験、独立した価値観、独自の基準、懐疑的、本物を求める、率直、高い理想、多様性、真心、利他、是正、尊厳、本音を隠すのが上手、はっきり言わない、ロマンチスト、自分の殻に籠る、自分を傷つけた人を恨む、他人に伝わらない形でメッセージを伝えようとする
サポート機能:外向的直観
「キーワード」
本質を見抜く、ひらめき、インスピレーション、洞察、推測、賢い、機知、機微、多角的、包括的、創造性、抽象的、理論的、可能性、アイデア、概念、全体像、意味を捉える、図形で考える、シンボル、多様性、広い視野、知的好奇心、試行錯誤、臨機応変、オープン、客観的、普遍的、先入観なし、議論好き、ブレインストーミング、チャレンジング、比喩、類似性、応用、解決法、風変わり、奇抜、新規性、新しい組み合わせ、法則、パターン認識、傾向認識、イノベーション、創意工夫、飽きやすい、興味が移ろいやすい、チャーミング、遊び好き、新しい人間関係、話が飛ぶ、ご都合主義、ポジティブな解釈、大げさに語る、マシンガントーク
バランス機能:内向的感覚
「キーワード」
習慣、馴染み、歴史、伝統、文化、既存、規範、信頼、粘り強い、仕事を終わらせる、詳細、記憶、連想、現実、イメージ、経験、過ちを繰り返さない、注意深い、ミスを避ける、慎重、データを良く見る、保存、備え、安定、郷愁、懐かしさ、いつもと同じ道、質実剛健、義務、誠実、忠誠、従順、保護、守備、安全、ガイドライン、古くからの親友、身体感覚、自己の存在感覚、労力やお金を出し惜しみする、変化を嫌う、新しいことをしたがらない、むっつりスケベ
苦手機能:外向的思考
「キーワード」
外的秩序、公平、率直、客観的評価基準、規律、ルール、命令、原理、原則、審判、慣習的手法、実用性、実践、目標、客観的推論、因果関係を捉える、合理性、効率、順序、配置、計画、資源配分、平行処理、責任、実行、努力、積極性、勝負、平定、賞与、処罰、叱責、信用、遠慮無し、集団行動、権威主義、官僚主義、追従、権力志向、宣伝、マネジメントスキル、リーダーシップ、フォロワーシップ、決断、システム構築、仕切り屋、強がり、目的のために手段を選ばない、結果主義、出世欲、お金、投資、無駄を嫌う、ビジネス思考、小細工を使う、取引したがる、ブランド思考、マウントを取りたがる、人をコントロールしたがる
憧れ機能:内向的思考
「キーワード」
第一原理、原則、仮説、公理、定義、厳密さ、推論、帰結、法則、理論、モデル化、効率、要点、簡潔さ、真偽の判断、感情に左右されない、比較、分析、解析、知識、深い思考、独自の思考過程、独自の価値観、自己規律、主体性、利益、懐疑的、完全な理解の追求、確からしさ、一貫性、無矛盾、システムの仕組み、競合、エレガントな解法、アイデア、根本的な問題を捉える、白黒はっきりさせる、理屈っぽい、知識へのこだわり、賢いことへのこだわり、鋭い批判、何を考えているのか分かりづらい、マニアックな知識が好き、学術的思考
盲点機能:外向的感覚
「キーワード」
本能、五感、現実的、敏感、繊細、刺激を求める、好奇心、リスクを取る、自由を求める、開放的、物理的環境、変化、詳細、気づく、今この時、この瞬間、スリル 、機会を逃さない、タイミング、物質的利益、浪費、乗り物、道具、気概、行動、素早さ、詳細を認識、観察、経験、体験、実演、衝動、手作業、肉体労働、魅せる、見せびらかす、没頭、ノリが良い、目立ちたがり、浮気性、飽きっぽい、いろんな事に手を出す
価値観機能:内向的直観
「キーワード」
ひらめき、インスピレーション、印象、イメージ、集約、根源、シンプルマインド、洞察、推測、内観、内的モデルとその洗練、パラダイムシフト、超越、関係性、相互作用の認識、影響の認識、現象の解釈、経験の意味付け、シンボル、核心、確信、パラドックス、統合、収束、アイデア、概念、抽象的、理論的、一般化、普遍性、法則、全体像、包括的、システムの理解、比喩、パターン認識、傾向認識、予感、予期、長期的視野、ビジョン、啓蒙、改革、ネガティブ妄想、被害者意識
いざという時機能:外向的感情
「キーワード」
人間関係、集団における調和、マナー、礼儀、社交的、友好的、親切、共感、親密さ、感情表現、表情豊か、愛情、面倒見、相談、話を聞いてもらう、フィードバック、喜びやすい、傷つきやすい、コミュニケーション能力、言い方に配慮する、素直、素朴、謙虚、社会的規範、公共性、道徳観、長幼の序、親の役割、男女の役割、協力、価値観の共有、知識の共有、全体の利益、名誉、賞賛、賞与、処罰、秩序、準備、感情に訴える、ジェスチャー、魅力的、カリスマ、煽動、感性、美的センス、芸術、教育、啓発、援助、文化、歴史、畏敬の念、嫌悪、マネージメントスキル、リーダーシップ、フォロワーシップ、決断力、平和、常識を押し付ける、場に応じて主張が大きく変わる、優等生ぶる、親切心を押し付ける、人当たりが良い、相槌が上手だけど深くは話を聞いていない、八方美人、和を乱す人を嫌う
より良い人生のためのポイント
OTTIの基礎⑥心理機能の役割と発達の
記事でも紹介しましたが、人生をより
良いものにしていくための心理機能活用法の
ポイントは以下の5つです。
①得意機能とサポート機能の
長所を活かした事に専念する
②サポート機能と価値観機能の
せめぎあいに注意する事
③1-3ループに注意する事
④苦手機能グリップに注意する事
⑤内外のバランスを意識する事
1 得意機能とサポート機能の長所を活かした事に専念する
INFPの得意機能は内向的感情。
サポート機能は外向的直観です。
この2つの機能を活かせる分野に
専念すると自然と人生は良い方向に
向かっていきます。
自分の内面に沸き起こる感情や
繊細で美しい感性をポジティブな
方法で広げるような分野の仕事に
つくと良いです。
細かい適職などはまた、別の記事で
書いていこうと思いますが・・・
いかに、外側の世界に対して
ポジティブな形で楽しみながら
内側のものを広げていくかが
超重要です。
2 サポート機能と価値観機能のせめぎあいに注意する事
INFPのサポート機能は外向的直観、
価値観機能は機能は内向的直観です。
外向的直観はポジティブに様々な
アイデアを生み出して失敗を恐れず
チャレンジしていく機能です。
内向的直観は使命や運命などを捉え、
未来を一つの道に絞り込もうとする機能です。
端的にいうと楽しみながら道を
広げる機能と、苦悩しながら道を
絞り込む機能だと言えます。
価値観機能は常に自分のベースに
あるので、どうしてもサポート機能
よりも強く出がちです。
なので、苦悩しながら道を絞り込む方向に
進んで行きたくなってしまいがちです。
ですが、挑戦と絞り込みのバランス、
ポジティブとネガティブのバランスが
取れた時に真のポテンシャルは発揮されます。
なので、価値観機能とサポート機能の
葛藤を理解し、サポート機能よりに
バランスを取ると良い状態に入れます。
3 1-3ループに注意する事
1-3ループのメカニズムはまた、
別の記事にまとめていこうと思います。
簡単にいうと、得意機能と
バランス機能が強く働き、その2つの
機能のループが続いていく感じです。
INFPの得意機能は内向的感情、
バランス機能は内向的感覚です。
両方とも内向的な機能なので、
外側に意識が自分の殻に閉じこもります。
そして、自分の感情の安らぎを求めて、
やたら健康に拘ったり、変化を拒絶して、
同じことの繰り返しの毎日を過ごすように
なります。
その結果、どんどんネガティブになります。
この状態の時に最も良いのが
サポート機能を意識的に使うことです。
INFPのサポート機能は外向的直観です。
キーワードにもあるように、他者と
ブレインストーミングをしたり、
ポジティブなアイデアを出して挑戦したり、
好奇心の赴くままに行動すると良いです。
すると、サポート機能とバランス機能の
バランスが取れるようになり、健全な
状態をキープしやすくなります。
4 苦手機能グリップに注意する事
苦手機能グリップのメカニズムも
別の記事にまとめる予定です。
簡単にいうと、過度のストレスが
かかった時やめちゃくちゃ疲労した
時に苦手機能を固執して使うように
なる現象です。
INFPの苦手機能は外向的思考。
社会的なステータスに固執したり、
他者のルール違反をやたら指摘したり、
小細工を使って人をコントロール
したがるようになります。
この状態に入った時は、
無理せず休んだ方が良いです。
睡眠を十分にとったり、美味しいものを
食べたり、好きな本や映画、音楽を聞いて
内向的な機能を癒してあげましょう。
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を見みるのもオススメです。
そして、十分にエネルギーを蓄えてから、
サポート機能を意識して使い、ポジティブな
方向性に舵を切り出すと良いです。
まずは無理せず休んでエネルギーを
補給してください。
5 内外のバランスを意識する事
個別の心理機能を意識して
使いこなすのは結構訓練が必要です。
基礎的な知識の習得も必要ですしね。
なので、今日からすぐに意識できる
こととしては、外向性と内向性の
バランスを取ることです。
感情を内側に溜め込みすぎていたり、
外出せずに引き籠ったりしたりという
場合は内向性に偏りすぎています。
刺激を求めて外出しまくったり、
出会いを求めまくったり、
他人にルールを強制しすぎている
場合は外向性に偏りがちです。
結局どちらに偏っても不具合が
起きやすくなります。
なので、まずは、1日に1度で良いので、
「今日の自分は内向性に偏っていないか」
「今日の自分は外向性に偏っていないか」
と自分に質問して振り返ってみてください。
5つのポイントはどれも大切ですが、
内外のバランスを取ることが分かりやすく
効果が大きいです。
残りの4つは少しずつできるように
なれば良いです。
焦らず、取り組んでください。
まとめ
それでは、今日のまとめです。
1 まずは、自分の心理機能の役割と
キーワードで概略を掴むこと
2 以下の5つのポイントに気をつけること
①得意機能とサポート機能の
長所を活かした事に専念する
②サポート機能と価値観機能の
せめぎあいに注意する事
③1-3ループに注意する事
④苦手機能グリップに注意する事
⑤内外のバランスを意識する事
3 特に1日に1回は内外のバランスを
チェックすること
4 5つのポイントは少しずつ
できるようになれば良いので焦らないこと
今回のワーク
それでは、今回のワークです。
1 得意機能、サポート機能、バランス機能、
価値観機能、苦手機能のキーワードで
覚えやすそうなものを3つずつ書き出す。
2 1で書き出したキーワードをスマホの
メモ帳などに入れて毎日チェックする。
3 今日の自分は内向性に偏っていたか、
外向性に偏っていたかを考え、書き出す。
この3つをまずは、やってみてください。
続けると、OTTIの凄さを少しずつ
感じられると思います。
今回の記事はINFPの方にとっては非常に
読みにくく、途中で頭からプスプスと湯気が
出ている可能性があると思います。
その場合は、まとめとワークを先に読んで、
できそう、楽しそうと思うことだけで良いので、
取り入れてみてください。
細かい理解はあとからで良いです。
まずは、チャレンジしてみることが大切です。
ではでは。



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