OTTIの基礎MBTI編⑥心理機能の役割と発達

親子で使える心理機能実践家のアスモです。

OTTIの基礎第6段です。

今回は「心理機能の役割と発達」
についてお話をしていきます。

この記事を読むと、どの役割の
心理機能を人生のどの段階で意識的に
伸ばしていくべきなのかが分かります。

すると、人生の羅針盤の一つとして
心理機能を使いこなしていくことが
できるようになっていきます。

もちろん、あなた自身の成長のためにも
活用できますし、お子さんの成長の
ためにも使えます。

ビジネスなら社員の育成にも使えますよ。

ということで早速お話ししていきます。

目次

心理機能の役割

以前にも紹介しましたが、
心理機能には性格タイプによって、
異なる役割が与えられています。

詳しくは、以前の記事
「心理機能の役割と16パターンの性格タイプ」
を見て欲しいのですが、今回はざっと
復習していきたいと思います。

心理機能の役割

心理機能の役割は次の8つです。

①得意機能
得意機能はその人の中で最もよく働く
心理機能で、その人の強みとなる機能です。

②サポート機能
サポート機能は得意機能を補助する機能です。

③バランス機能
バランス機能はサポート機能がきちんと
働かなかった時に得意機能を補助します。

サポート機能とバランス機能の折り合いが
つくと、人格面も安定し人生が向上していくと
言われています。

④苦手機能
苦手機能は普段は抑圧されて
しまっている機能です。

使うのが苦手なので、
極端になってしまいがちです。

⑤憧れ機能
自分も上手に使えるようになりたいという
憧れを抱いている機能です。

あまり上手に使えないがためにその機能に
関しては劣等感を抱えていることが多いです。

ですが、苦手機能を得意とする人を
見た時のような嫌悪感は少なく、
素直に「すごい。いいな。」という
憧れの気持ちを抱きます。

⑥盲点機能
ここにあたる心理機能はその性格タイプの人に
とっては最も認識しづらく、意識したとしても
使うことが難しい機能です。

⑦価値観機能
表面上には良くわからないことも多いですが、
その人の価値観に強い影響を与えている機能です。

実際の生活の中で人間を分析していると、
サポート機能と価値観機能とのせめぎ合いで
困難を抱えている人が多いです。

⑧いざという時機能
どうしてもその機能を使わざるを得ない
時になると得意機能並みに力を発揮できる機能です。

ですが、火事場の馬鹿力状態が続くと、
非常に疲労が大きいので常日頃から強く
働くことはありません。

という感じで、16パターンの性格タイプ
それぞれでどの心理機能がどの役割かが
違うというお話しでした。

どの役割の心理機能がいつ発達しやすいか

で、それぞれの役割の心理機能が
人生のいつの段階で発達しやすくなるか
というお話をします。

得意機能、サポート機能、バランス機能、
苦手機能に関してはMBTIでもある程度理論が
確立されているようですが、憧れ機能、
価値観機能、盲点機能、火事場の馬鹿力機能
に関しては人によって大きく意見が分かれています。

なので、ここでは、得意機能、サポート機能、
バランス機能、苦手機能に関する一般的な
見解をまずは紹介していきます。

得意機能は幼少期から発達

得意機能は子供の頃から発達します。

そして、その性格タイプが持つ心理機能の
の中で最も強く上手に働きます。

なので、この心理機能が持つ利点を
効果的に引き出すことができるので、
その性格タイプの強みになります。

ただし、得意機能に頼りすぎることで、
偏りが生じて短所として現れることも
あります。

サポート機能は十代から発達

サポート機能は得意機能の次に最も
良く働く心理機能だと言われています。

そして、得意機能をサポートする
役割を担います。

十代くらいから発達し始めます。

得意機能が外向機能なら内向機能が、
内向機能なら外向機能がサポート機能
には入ります。

また、得意機能がジャッジ機能なら
キャッチ機能が、キャッチ機能なら
ジャッジ機能がサポート機能に入ります。

内と外、ジャッジとキャッチの
バランスをとって得意機能を
サポートしていきます。

一般的なMBTIではサポート機能は
上手に使えるけど、強くなりすぎると
弊害が出ると言われています。

が、私がたくさんの人を見て
分析してきた結果そんなことは
なかったです。

サポート機能を上手に使えている人は
非常に少ないのが現実です。

サポート機能をバランスを取りながら
上手に使えるようになることが人生を
良い方向に導くための一つの鍵になります。

バランス機能は20代〜30代に発達

バランス機能はサポート機能が
効果的に働かなかった時に得意機能を
補助する役割を持つ心理機能です。

得意機能とサポート機能の次に
発達すると言われています。

時期としては20代〜30代ころに
発達しやすいと言われています。

一般的なMBTIでは、人はサポート機能の
方を信頼するため、バランス機能は影に
押しやられてしまいやすいと言われています。

が、現実的には「1-3ループ」と呼ばれる、
得意機能とバランス機能が強く働くループに
陥っている人も多いです。

一般的なMBTIでも、一生の間でサポート機能と
バランス機能のバランスを取ることがその人の
課題として意識されるようになるとされています。

安定してバランスが取れるようになるのは、
早くても30歳前後だと言われています。

サポート機能とバランス機能を上手に
働かせられるようになると、大きな安定と
心理的な利益を得られるようになります。

苦手機能は40代以降に発達

苦手機能は得意機能の影に隠れて
抑圧されてしまう心理機能です。

最も発達が遅れる心理機能で、
苦手機能に意識を向けるのは
かなり大変です。

苦手機能が長所になることは、
ほぼないと言っても過言ではないです。

苦手機能の使い方は極端になりがちです。

かどに固執して使ったり、逆に完全に
拒絶してしまったりもします。

強いストレスを感じた時には、
苦手機能が不健全な形で暴走する
こともあります。

リラックスした状況だと、苦手機能を
使うことも楽しめるようです。

ISFJをモデルに解説

心理機能の発達について、
抽象的な話が続きました。

なので、ちょっと分かりやすくするために、
ISFJという性格タイプをモデルに
解説していきます。

ISFJの各心理機能の役割

ISFJの心理機能の並び順は
以下のようになっています。

得意機能  :内向的感覚
サポート機能:外向的感情
バランス機能:内向的思考
苦手機能  :外向的直観

ISFJの得意機能の発達

得意機能は幼少期から発達します。

内向的感覚機能は、習慣化が得意で、
規範意識が強く、注意深いというような
特徴があります。

幼少期から、このような特徴が
現れやすく、同じことを継続して
取り組んだり、集中力があったり、
引っ込み思案だったりします。

安定感や安心感を求めるので、
ワンパクという感じにはなりにくいです。

学校のルールにも馴染みやすい
性格タイプなので、問題行動を
頻繁に起こしたりなどはしづらいです。

ISFJのサポート機能の発達

10代に差し掛かる頃に
サポート機能が伸びてきます。

ISFJのサポート機能は外向的感情です。

外向的感情は集団における調和を重じ、
社交的で面倒見が良く、表情豊かで
コミュニケーション能力の高い機能です。

ISFJは10代ごろになると、上記のように
社交的になろうとしたり、積極的に
人と関わっていこうとします。

ここで、順調にサポート機能を伸ばす
ことができれば良いのですが、大抵の場合
環境的な様々な抑圧もあり、サポート機能が
上手に伸びることはあまりないです。

ISFJのバランス機能の発達

バランス機能は理論的には20代〜30代
ごろに発達すると言われています。

ISFJのバランス機能は内向的思考です。

内向的思考は、理屈や理論を重じ、
比較や分析、独自の思考過程を
通じて感情に左右されないジャッジを
する機能です。

20代〜30代ごろになると内的思考が
発達してくるので、知識を求めたり、
理屈っぽくなる傾向があります。

ISFJの苦手機能の発達

苦手機能は40代以降に発達すると
言われています。

ISFJの苦手機能は外向的直観です。

外向的直観はポジティブで
チャレンジ精神旺盛でアイデア豊かで
遊び好きな心理機能です。

苦手機能の場合は使い方が
極端になりやすいです。

急に思い立ったように新しい事に
挑戦したり、無謀なチャレンジを
スタートさせたりすることもあります。

または、極端に新しいことを
取り入れるのを嫌い、変化のない
日常をただただ惰性で生きるように
なったりもします。

挑戦したかと思えば燃え尽きるという
サイクルを繰り返しがちになります。

上記は一般的なISFJに関する理論と
私の観察・分析から得られた情報を
まとめた上での考えです。

もちろん全てのISFJがこのような
発達過程を通るわけではありませんし、
環境によっても大きく変わります。

それを前提に、現実としてどのように
心理機能を発達させていけば良いか
というポイントをお話しします。

心理機能を上手に発達させるポイント

まず、一般論としての望ましい
心理機能の発達についてお話しします。

①得意機能とサポート機能の長所を
 活かした事に専念する事

②第四機能は知らず知らずに発達する

③順調に発達すれば中年期に得意機能と
 苦手機能のバランスが取れ、大きな
 心理的安寧と内的平和を得られる

④その段階まで至ることができる人は少ない

という感じです。

つまり、現実的には順調に心理機能を
発達させて良い人生が送れるようになる人は
少ないのです。

では、どうすれば心理機能のバランスを
取りやすくなるかという私の考えを
お話ししていきます。

①得意機能とサポート機能の
 長所を活かした事に専念する

②サポート機能と価値観機能の
 せめぎあいに注意する事

③1-3ループに注意する事

④苦手機能グリップに注意する事

⑤内外のバランスを意識する事

現段階ではこの5つのポイントが
心理機能の重要な発達においては
大切だと考えています。

この5つのポイントについては、
「OTTIの原理原則」カテゴリーの
記事で詳しく書いていく予定です。

まずは、①の
「得意機能とサポート機能の
 長所を活かした事に専念する」を
心がけてください。

意識的に発達させるとどうなる?

心理機能を意識して発達させ、
バランスが取れるようになってくると、
人生におけるストレスが非常に少なく
なってくるということを実感しています。

以前は、日々ストレスを感じ、
常にイライラしていたり、
ネガティブな感情を抱えていました。

家族と口喧嘩して徹底的にやり込めて
ストレスを発散したりなど、酷かったと
思います。

今は非常に穏やかな日常を送れています。

そして、家族や仕事上のコミュニケーションも
円滑にとれるようになっています。

心理機能を意識的に発達させ、バランスが
取れるようになると、心理的な安寧と
内的平和に近づいていることを実感しています。

世の中には心理機能のバランスが
取れず苦しんでいる人が多くいます。

お金をたくさん稼いでカリスマ扱い
されている人が実は内面はボロボロで、
ひどいストレスを抱えてウツになったり、
自殺したりもします。

もちろん、お金を稼げず貧しい生活で
ストレスを抱えている人もたくさんいます。

心理機能のバランスを整えることは、
お金と幸せのバランスや健康と刺激の、
バランス、安定と挑戦のバランスなど
人生全体のバランスを取り、真に幸せな
生活を実現する事につながると私は
考えていますし、手応えを感じています。

まとめ

では、今回の記事をまとめていきます。

・心理機能は役割によって
 発達しやすい時期がある

・得意機能は幼少期から発達

・サポート機能は10代から発達

・バランス機能は20代〜30代に発達

・苦手機能は40代以降に発達

・心理機能の発達は現実的には相当な
 ばらつきがある

・心理機能を上手に発達させ、
 バランスを取るコツは次の5点
 
 ①得意機能とサポート機能の
  長所を活かした事に専念する
 ②サポート機能と価値観機能の
  せめぎあいに注意する事
 ③1-3ループに注意する事
 ④苦手機能グリップに注意する事
 ⑤内外のバランスを意識する事

・心理機能のバランスが取れると
 大きな心理的安寧と内的平和を
 得ることができる。

今回のワーク

それでは、今回のワークです。

①あなたの人生を振り返り、
 幼少期にもっとも働いていた
 心理機能は何かを書き出す。

②10代のころに自分の性格に起きた
 変化を書き出し、どの心理機能が
 活発になったかを書き出す。

③20歳以降、自分の性格に起きた
 変化を書き出し、どの心理機能が
 活発になったかを書き出す。

④30歳以降、自分の性格に起きた
 変化を書き出し、どの心理機能が
 活発になったかを書き出す。

⑤現状の自分の性格面での課題を
 書き出し、どういう状態が理想かを
 書き出す。

子供や他者に対してOTTIメソッドを
活用する前の下準備として、まずは、
自己理解を掘り下げていきましょう。

このブログに掲載してあるワークの
1つ1つが必ずあなたの人生を良くして
いけるように考えて作っているので、
ぜひ、取り組んでみてください。

続けていくうちにいろんな副産物を
得られるようになりますよ。

ではでは。

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