親子で使える心理学実践家のアスモです。
子供の性格タイプを見極める方法という
記事は読みましたか?
実は、あの記事で紹介している、
性格タイプ分析ステップは
大人にも非常に有効です。
ステップ1 得意機能を見極め、
2タイプに絞り込む
ステップ2 価値観機能を見極め、
1タイプに絞り込む
なので、OTTIを実践してくための
基礎知識としてお伝えしたいと思い、
改めて整理することにしました。
その記事の中では、キーワードリストを
元に分析する方法をお伝えしました。
今回はさらに得意機能を見極める
質問という形に落とし込むので、
より、多くの人に実践してもらい
やすくなると思います。
質問リストの使い方
これから、8つの心理機能のうち、
どの機能が得意機能かを見極めるための
質問リストを紹介していきます。
基本的には、質問リストにYESと
回答する数が多いほど、その機能が
得意機能である可能性が高くなります。
お子さんや他者を分析する人は、
客観的に見てその人はこの質問リストに
YESと答えるか、NOと答えるかを
考えて、回答を進めてください。
外向的思考の質問リスト
1)システマティックかつ、
効率的に行動することにこだわりがある
2)明確で客観的な目標を常に持っている
3)集団の中で影響力のあるポジションにつき、
その集団をマネジメントしたい
4)歯に衣着せぬ物言い、
ビジネスライクな物言いをする
5)対人関係ではイニシアティブをとりたい
6)他者にダメ出しを良くする
7)酷く落ち込んだ時は感情的になり、
合理性を失い自分の考えに固執してしまう
8)仕事を怠ける人、非効率な動きをする人、
感情が繊細で敏感な人を嫌悪しがち
9)優しくない、口が悪い、強がり、
攻撃的、仕切り屋と周囲から思われがち
この質問リストにYESが多かった人は、
ENTJかESTJの性格タイプである
可能性があります。
内向的思考の質問リスト
1)無意識に物事のメカニズムを考える
2)自分独自の考えで問題解決したい
3)賢い自分であることにこだわりがある
4)他人の考えの根拠や正確性を
確かめたい
5)問題の原因を特定し、自分の力で解決したい
6)知識を身につけ、
スキルを磨くことが大好き
7)無理に自分の考えを周囲の人間に
理解してもらおうとは思わない
8)決めつける人、強引な人、お節介な人、
感情的な人、事実を受け入れない人を嫌悪する
9)気遣いができない、配慮が足りない、
マイペース、扱いにくい、自己中心的と
周囲から思われがち
この質問リストにYESが多かった人は、
INTPかISTPの性格タイプである
可能性があります。
外向的感情の質問リスト
1)周囲の人が争わず調和が保たれ、
フェアな状態だと安心する
2)人間関係のトラブルを敏感に
察知し、避けるようにしている
3)コミュニティやグループにおいて
大切なのは、孤立する人を生み出さず、
互いの存在を認め合うことだ
4)人生において社交性と協調性は
非常に重要だと考えているし、
周囲の人たちを比較して自分は
得意な方だと思う
5)落ち込んだ時は、普段とは打って
かわって批判的になり、口論を吹っかける
6)ワガママな人、華美に格好つけている人、
人の気持ちを考えない人、強引な人を嫌悪する
7)噂話好き、八方美人、上辺を取り繕っている、
お節介、他人に振り回されていると思われがち
この質問リストにYESが多い人は、
ENFJかESFJの性格タイプである
可能性があります。
内向的感情の質問リスト
1)自分の価値観、信念に忠実に生きたい
2)価値観を否定されたときには、
強い反抗心を覚える
3)自分の価値観に合わない場合は、
集団や社会のルールであっても、
無視をしがち
4)個性を自由に表現したいが、
傷つくのが怖くて難しいと感じる
5)自分は心優しい人間だ
6)他者から攻撃されたり、
批難されない限りは穏やかでいられる
7)落ち込んだ時は、やたらと
自己主張し出したり、声高に
他者を非難する
8)マニュアル人間、ストレートな物言いをする人、
付和雷同な人、ルールを矯正してくる人を嫌悪する
9)独善的、神経質、繊細、絡みにくい、
物憂げ、物事の理解力が低い
と周囲から思われがち
この質問リストにYESが多い人は、
INFPかISFPの性格タイプである
可能性があります。
外向的感覚の質問リスト
1)刺激的な活動やシチュエーションに
対して嬉々として没頭する
2)物事にすぐに飽きて退屈を感じやすい
3)チャンスを逃したくない
4)いろんなチャンスに躊躇いなく
飛び込み、面白い経験をしたい
5)事前に準備するよりも、その場その場で
臨機応変に対応するのが好きだし得意だ
6)じっとしているのが苦手で、
休みの日は外出して遊びたい
7)落ち込んだ時は急に未来が不安になり、
目の前のことに集中できなくなる
8)言葉に行動が伴わない人、
理論ばかりで形にしない人、
物事を楽しもうとしない人、
ノリが悪い人を嫌悪しがち
9)自信満々、うるさい、短絡的、
子供っぽい、考えが浅いと
周囲から思われがち
この質問リストにYES多い人は、
ESTPかESFPの性格タイプである
可能性があります。
内向的感覚の質問リスト
1)良く経験する馴染み深い
シチュエーションに安心する
2)いつもとは違う状況に遭遇した時に
不安になる
3)初めて経験する状況に対しては、
確立されたルールやメソッドに
従いたい
4)毎日の決まったルーティーンを
突発的に変えられるのは耐えがたい
5)無茶振りやアドリブが嫌い
6)落ち込んだ時は、無謀な想像に
基づいた突発的なチャレンジをしがち
7)話を守る人、言行不一致な人、
抽象的で分かりにくい話をする人、
責任感のない人を嫌う
8)退屈、創意工夫がない、ノリが悪い、
大人しすぎる、頑固すぎる、
フレキシブルさがない
と周囲に思われがち
この質問リストにYESが多い人は、
ISTJかISFJの性格タイプである
可能性があります。
外向的直観の質問リスト
1)多様なアイデアを考えるのが得意
2)人生にはポジティブな夢が必要
3)同じことを繰り返すことを
強要されると強い嫌悪を抱く
4)可能性を追いかけて新しいチャレンジを
繰り返すことは大切
5)自分はポジティブでオープンな人間だ
6)アイデアを他人とシェアし、
話し合うことが大好き
7)アイデアをたくさん出しすぎて、
結局何をやるべきか分からなくなる
ことがある
8)落ち込んだ時は人生に希望を失い、
安定・安心・安全を求めるようになる
9)型にはまった人、常識を押し付ける人、
細かいことにこだわる人、
コミュニケーションのスピード感が遅い人を
嫌悪しがち
10)実務的じゃない、ミスが多い、
集中力がない、喋りすぎてうるさい、
言ってることに現実がついていっていない
と周囲から思われがち
この質問リストにYESが多い人は、
ENTPかENFPの性格タイプである
可能性があります。
内向的直観の質問リスト
1)人生スパンでの長期的な目標を
持つと安心する
2)人生の方向性が定まらないと
不安でたまらない
3)長期的な視点で物事を
考えることが大切だと思う
4)決断する時は時間をかけて
深く熟考して決めたい
5)物事の潜在的な可能性や
これからどう変化していくかを
自然とイメージする
6)完璧主義に陥りアクションが
取れないことが良くある
7)落ち込んだ時は、刺激やスリルを
求めたり、短期的な快楽に
溺れるようになる
8)短絡的な人、ポジティブすぎる人、
自己アピールが激しい人、騒がしい人、
信念がない人を嫌悪しがち
9)気取りや、クールぶっている、
シリアスすぎる、ネガティブすぎる、
物事を難しく考えすぎると
周囲の人から思われがち
この質問リストにYESが多い人は、
INTJかINFJの性格タイプである
可能性があります。
得意機能を絞り込んだら、多角的に分析
幼少期のお子さんの場合は、
サポート機能やバランス機能の
影響が少ないので、得意機能を
絞りこんだら次に価値観機能を
分析すると性格タイプを見分ける
精度が上がります。
が、大人の場合は、これまでの
人生経験の影響で、サポート機能が
強く出たり、バランス機能が強く出る
場合も多いです。
また、極度に苦しい状況や
疲労している状態では、
苦手機能グリップに陥り、
苦手機能が強く出ることもあります。
でも、基本的に得意機能を
絞り込むことができたら、
性格タイプは2つに絞られます。
例えば、内向的感覚が得意機能なら、
ISTJかISFJのどちらかの性格タイプです。
で、大きな違いはTタイプか
Fタイプかです。
ロジックで判断するタイプなのか、
価値観で判断するタイプなのかを
考えるとどちらのタイプかが分かります。
ただ、バランス機能が強く出てしまう
1-3ループ状態では、自分がTタイプ
なのか、Fタイプなのかが分かりづらく
なってしまいます。
そんな時は、次の2つのアプローチを
試してみてください。
①サポート機能が伸びやすい
10代〜20代の頃を思い出す
その時に自分が思考的だったか
感情的だったかを思い出すと
良いでしょう。
②人生が上手くいっていたり、
充実していた時期を思い出す
サポート機能とバランス機能が
上手に連動して働いていると、
物事が上手く進みやすいです。
なので、充実感を感じていた時期を
思い出し、その時の自分は思考的だったか、
感情的だったかを思い出します。
他人の性格タイプを分析する時も
思春期前後の話や人生が充実していた
頃の話を聞き出して、判断の材料に
すると精度を高めることができます。
とにかく、巷に溢れているような
性格診断テストを安易に信じるのは
お勧めできません。
本当に人生で活用して、
向上していきたいなら、自分と向き合う
プロセスが非常に大切になってきます。
そして、他者を分析する時も安易に
決めつけず、多角的な視点から
見極めることが大切です。
まとめ
・得意機能を確かめる質問リストを
活用しよう
・得意機能を見極められたら、2つの
性格タイプに絞られる
・2つの性格タイプの見極め方は、
アルファベットの違いに着目する
・思春期前後や人生に充実感を
感じていた時期を思い出して、
分析の精度を高めると良い
・巷の診断テストを安易に信じず、
自分と向き合うプロセスが重要
ワーク
それでは、今回のワークです。
①得意機能を見極める質問リストに
トライし、自分の得意機能を
あぶりだしてみる
②得意機能から絞り込める2つの
性格タイプのうちどちらの性格タイプ
なのか分析してみる
③ネット上にいろいろあるMBTI系
(16パターン系)の診断テストを
受けてみて、その結果と自己分析の
結果を比較してみる
この3つのワークにチャレンジしてください。
きっと、新たな発見があると思います。
そして、今までよりも一歩深く、
自分について、そして、性格タイプに
ついての理解が深まること間違いなしです。
ではでは。
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