親子で使える心理学実践家のアスモです。
実は、16パターンの性格タイプそれぞれで、
自我の発達ステージごとに異なる特徴が
あると聞いたら知りたいですか?
「そもそも、自我の発達ステージってなんですか?」
という人は、まず、下記の記事をご覧ください。

自我の発達段階にはステージ1から
ステージ7まであると言われていて、
それぞれの性格タイプで独自の
特徴が見られるのです。
それでは、今回はISTJの自我の
発達段階について紹介していきます。
ISTJの自我の発達段階
ステージ1 自分以外は全て敵
得意機能である「内向的感覚」も
未熟な状態で、次のような特徴が
見られます。
・我慢弱い
・必要以上に警戒心が強い
・アドリブが苦手
・自分の意見を押し通す
・新しいアイデアを拒否する
・ランダムな言動を取る人や
怠ける人を極度に嫌う
・孤独を求め、人に関与しない
・マイナス思考
・冷淡で人を見下す
・能力がない人のもとでは働かない
・言うことを聞かない
ステージ1の時に心身の疲労や
ストレスが過剰に掛かった場合は、
次のような状態に陥ります。
・愚痴、不平、不満を言う
・体調を崩す
・他者に責任転嫁しようとする
・嘘をついてミスを隠そうとする
・事実が見えなくなる
・衝動的な行動を取り始める
・極度に心配や不安を抱える
ステージ2 仲間を持ちたい
ステージ2では、自分と似た特性を
持つ人たちと仲間になって、
力を持ちたいと考え出します。
ISTJの場合は次のような
特徴が現れます。
・グループの常識に極度に従おうとする
・グループの常識に従わない人を敵視する
・自分の価値観を抑圧する
・秘密の趣味を持ち始める
・社会的に正しいことを継続しない
といけないと思いこむ
ステージ3 自我への気づき
ステージ3からは徐々に自分という
存在を客観視できるようになってきます。
この状態では、次のような
ポジティブな特徴も見られるように
なります。
・計画性と責任感を持ち、実務的
・強い意思を持つ
・細部にこだわる
・注意深さが増し、安定性が高まる
・論理的に思考し、判断力が身につく
・独立心が生まれる
・明確なガイドラインや手順を求める
一方で次のようなネガティブな
特徴も見られます。
・頑固で真面目すぎる
・自分の意見を強く主張し、
他者の意見を聞かない
・全てを言葉の額面通りに受け取る
・予測通りの動きしかできない
・支配的で視野が狭い
・周囲に厳しいアドバイスをする
・人に感謝せず、人に相談もしない
・自身の価値観を抑圧する
・仕事中毒に陥り他者に仕事を任せられない
・全てを秘密裏に進めようとする
・プロセスを極端に重要視する
また、自分とは異なる感情タイプ
(Fタイプ)や直観タイプ(Nタイプ)
に対しては、次のような批判的な
視点を持つようになります。
「感情タイプに対して・・・」
・弱い
・主観的
・邪魔くさい、面倒くさい
「直観タイプに対して・・・」
・理解不能でフラストレーションを感じる
ステージ4 成長を求める
ステージ4では自分の強みに
気づき始め、それを伸ばしていくことで
人生をより良くしていくことができる
ということに気が付き始めます。
ISTJは次のようなポジティブな
特徴が見られるようになります。
・客観的、分析的な視点で物事を捉える
・仕事に集中し効率的にこなす
・意思が強くなり、決断が早くなる
・効率を重視して粘り強く結果を求める
・求められた以上のことをしようとする
・ルールを守る
・公平性を重んじる
また、次のような自分自身の弱みにも
気づき改善を試みるようになります。
・未来のことを考えるのは苦手だが
大切だと気づく
・変化を嫌うことが弱点だと気づく
・人間関係が苦手だと気づく
ステージ4でも、まだまだネガティブな
特徴は残っており、次のような性質が
見られることがあります。
・不明確で曖昧な状態を嫌う
・我慢弱い
・極端にロジックや整合性にこだわる
・ルールに従うことに固執する
・結果にこだわりすぎる
また、感情タイプ(Fタイプ)や
直観タイプ(Nタイプ)の認識や
判断にも興味を持つようになります。
自己成長に興味を持ち、周囲からの
反対意見やアドバイスを受け入れ始めます。
ステージ5 弱点と向き合う
ステージ5は自分の弱点や弱みに
向き合い、積極的に克服を試みる
ステージです。
ISTJは次のような特徴を
示すようになります。
・現実的に物事を捉え、注意深く実務的
・事実か否かにこだわる
・信頼性が増す
・思考が早くなる
・リラックスを覚え、冗談を言い始める
・リーダーシップを取り始める
・コミュニケーションが上手くなり、
周囲をサポートし始める
・集中力が高まる
・安定性や安全をそれほど気にしなくなる
・要領が良くなる
・さまざまな実験、テストをし始める
・選択肢、オプション、代替案に価値を持つ
・周囲をサポートすることを楽しみ始める
・自分の感情やモラル、価値観に意識を向ける
・不明確、不明瞭なことも受け入れる
という感じで、ステージ5では、
弱点の克服にフォーカスすることで、
様々なポテンシャルが引き出される
ようになります。
ステージ6 統一・統合
ステージ6では、思考・感情・発言・行動の
ズレが少なくなり、誠実な状態で
人生を生きられるようになってきます。
ISTJの場合も次のようなポジティブな
特徴が見られるようになります。
・修正心が高まり、信頼性が増す
・意思のちからがさらに強くなる
・全てが自己責任だと感じ始める
・周囲からの評価に囚われなくなる
・今を楽しみ始める
・人と仲良くできるようになる
・視点が広くなり、全体像を見始める
・客観的な視点を持ち始める
・人間関係を柔軟に構築できる
・新しい経験に飛び込み始める
・オープンマインドになる
ステージ7 自我の超越
ステージ7では自我を超越し、
多角的な視点で世界を見ることが
できるようになります。
ISTJには次のような特徴が
見られるようになります。
・信頼性、安定性、正確性を求めるのは
全てエゴから来ていると気づく
・本質的な価値観を客観視できる
・他人の視点に価値を持ち始める
・極端な考え方が消え、様々な
視点から物事を考えられる
・五感、直観、思考、感情を
バランス良く使うことができる
自我が健全に成長していけば行くほど、
人の考えや物の見方、生き方などを
多角的な視野で見ることができ、
多くのことを受け入れることが
できるようになっていきます。
そうすることで、自分自身も
生きることが楽なっていき、
多くの人の協力も得られるようになり、
結果として大きな目標も達成
できるようになるのです。


自我を発達させる方法
ステージ1〜ステージ7の自我の
ステージを見てどう感じましたか?
あなたは今どの自我のステージにいますか?
このブログを読んでいるということは、
ステージ4〜5の人が恐らく多いと思います。
でも、実は下のステージでの自我の
課題をクリアできずにズルズルと
引きずってきてしまっている
パターンも多いです。
でも、大丈夫です。
今からお伝えするステップを活用すれば、
自我の欠落点を埋め、日々成長し続けていく
サイクルに入ることができるようになります。
それでは、自我の発達のための
具体的ステップを紹介します。
ステップ1 自分が抱えている問題点を書き出す
人生で目の前に現れてくる問題は、
実は自我が引き起こしていることが多いです。
なので、今あなたの目の前に現れている
問題を書き出すことは同時にあなたの自我を
見つめることになります。
・お金の問題
・人間関係の問題
・健康の問題
・仕事の問題
・家族の問題 etc…
あなたの心に引っかかっている問題を
全て紙でもスマホでもパソコンでも
良いので書き出してみてください。
ステップ2 なぜ、その問題が起こるのかを考える。
ステップ1で書き出した問題が
なぜ発生しているのかをそれぞれ
考えてみましょう。
例えば、お金の問題で借金がある
という人はなぜ借金があるのかを
考えてみます。
借金がある
↓
なぜ借金があるの?
↓
お金を使いすぎてしまった
↓
なぜお金を使いすぎてしまったの?
↓
欲しいものがあった
↓
なぜ借金で買ったの?
↓
我慢できなかった
↓
なぜ我慢できなかったの?
↓
仕事のストレスを解消したかった
↓
なぜ仕事でストレスが溜まっているの?
↓
上司との人間関係がうまくいっていないから
etc…
という感じで実は問題の裏側には他の
原因が隠されていることも多いです。
「なぜ」を繰り返して問題の原因を
掘り下げることによって、本当に
解決すべき問題(自我の課題)に
たどり着くことができます。
ステップ3 解決策を考える
解決策を思いつく限り書き出してみて、
1つ1つを検討してみましょう。
例えば、先ほどの例で借金につながる
ストレスの原因が会社の上司だったとします。
じゃあ、上司との人間関係を改善する、
またはストレスを取り除くための
解決策を考えてみましょう。
1 上司と仲良くなる
2 上司よりパワーのある人に
訴えて上司の態度を改めてもらう
3 配置転換を希望する、転職する
4 上司と徹底的に戦う
5 出世して上司をアゴで使えるようになる
etc…
他にもいろいろと思いつくと思います。
解決策を出したら、現在の自分の状況と
照らし合わせて「ちょっと頑張ったらできるな」
くらいのものを選ぶと良いです。
ステップ4 解決策を実行する
考えるだけでは世の中変わりませんし、
自我も発達していきません。
考えた後は実行あるのみです。
実行して問題が発生したら、
またステップ1に戻ってステップ4
までを繰り返すと良いです。
この繰り返しの中で人生の問題を
どんどん解決していくことができますし、
視野も広がっていき自我を発達させていく
ことができるようになります。
まとめ
・16パターンの性格タイプそれぞれで、
自我の発達段階ごとに異なる特徴が見られる
・自我にはステージ1〜ステージ7の
発達段階があると言われている
・自我が健全に発達していけば、
多くの物事を受け入れることができ、
強みを活かし弱点を克服することができる
・自我を発達させるためには、問題を認識する、
原因を分析する、解決策を考える、実行するの
4ステップを繰り返すと良い
ワーク
それでは、今日のワークです。
今回の記事で紹介した自我発達のための
4ステップを実際にやってみましょう。
①あなたが現在抱えている問題を書き出す。
②①で書き出した問題がなぜ
発生しているのかを考える。
③問題の解決策を考える。
④解決策を実行する。
とりあえず、やってみてください。




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