ISFP②自我の発達段階

親子で使える心理学実践家のアスモです。

実は、16パターンの性格タイプそれぞれで、
自我の発達ステージごとに異なる特徴が
あると聞いたら知りたいですか?

「そもそも、自我の発達ステージってなんですか?」
という人は、まず、下記の記事をご覧ください。

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自我の発達段階にはステージ1から
ステージ7まであると言われていて、
それぞれの性格タイプで独自の
特徴が見られるのです。

それでは、今回はISFPの自我の
発達段階について紹介していきます。

目次

ISFPの自我の発達段階

ステージ1 自分以外は全て敵

得意機能である「内向的感情」も
未熟な状態で、次のような特徴が
見られます。

・孤立的
・怒りっぽい
・頑固
・小さなことにくよくよする
・我慢弱い
・すぐに批判する
・人と距離を取る
・自己防衛的
・すぐに攻撃されたと思い込む
・一定の人に極度に依存する
・否定されると、「感謝されていない」
 「価値がないと思われている」と
 極端に受け止める
・周りの意見を極端に気にする
・後先を考えないアクションを取る
・周りの人間のニーズが分からない
 →ニーズを満たそうとして
  間違ったアクションを取る

ステージ1の時に心身の疲労や
ストレスが過剰に掛かった場合は、
次のような状態に陥ります。

・独断的で支配的
・喚き散らしたり、大声を張り上げて、
 罵詈雑言をまくしたてる
・周囲から嫌われているという
 被害妄想に陥る
・自分自身や環境を極端に
 コントロールしようとする
・破壊行為や妨害行為をし始める
・ルールに反発的になり始める
・周りの居心地を悪くしようとする
・モチベーションがなくなる
・同情を得ようとして苦しみを訴えだす

ステージ2 仲間を持ちたい

ステージ2では、自分と似た特性を
持つ人たちと仲間になって、
力を持ちたいと考え出します。

ISFPの場合は次のような
特徴が現れます。

・アウトロー的な反発的な
 イメージにこだわる
・静かにサポートしてくれるような
 グループに属したい
・心のガードが固く、警戒心が強い
・恨み深い

ステージ3 自我への気づき

ステージ3からは徐々に自分という
存在を客観視できるようになってきます。

この状態では、次のような
ポジティブな特徴も見られるように
なります。

・自分の価値観に忠実になる
・ひたむきに熱心に物事に打ち込む
・人の助けになろうとする
・協力的で周りをサポートしようとする
・状況を的確に把握し始め、実務的になる

一方で次のようなネガティブな
特徴も見られます。

・過剰に傷つきやすい
・意見を強く主張する
・完璧主義
・価値観に沿わない人を強くジャッジする
・不明確なことに対して混乱する
・周囲から「よくわからない人」と評価される
・集中料が続かない
・人から騙されやすい
・責任を持ちたくない
・批判的な意見を出すことも
 受け取ることも避ける
・自分をサポートしてくれない人を非難する
・周囲のアドバイスを聞かずに行動する
・密かに攻撃的
・自分のこだわりのある分野に関しては
 モラルを強く主張する

また、自分とは異なる思考タイプ
(Tタイプ)や直観タイプ(Nタイプ)
に対しては、次のような批判的な
視点を持つようになります。

「思考タイプに対して・・・」
・自己中心的
・非人間的
・優しくない

「直観タイプに対して・・・」
・理解不能と感じる

ステージ4 成長を求める

ステージ4では自分の強みに
気づき始め、それを伸ばしていくことで
人生をより良くしていくことができる
ということに気が付き始めます。

ISFPは次のようなポジティブな
特徴が見られるようになります。

・思いやりがある
・物事を繊細に捉える
・人の世話をしたり、親身に面倒を見る
・現実的で適応力や柔軟性がある
・遊び心がある
・謙虚で気取らない
・能力をひけらかさない
・アドリブ、臨機応変な対応が得意
・価値観に忠実

また、次のような自分自身の弱みにも
気づき改善を試みるようになります。

・狭い視野で物事を考えがち
・行動の結果どうなるかが予測できない
・ルーティーンや習慣の継続が苦手
・結果や責任の伴う判断が苦手

ステージ4でも、まだまだネガティブな
特徴は残っており、次のような性質が
見られることがあります。

・ネガティブな感情から目を背けようとする
・現実の厳しさを認識しようとしない

また、思考タイプ(Tタイプ)や
感覚タイプ(Sタイプ)の認識や
判断にも興味を持つようになります。

段々と周りからのポジティブな意見、
ネガティブな意見のバランスを
取ろうとしていくようになります。

ステージ5 弱点と向き合う

ステージ5は自分の弱点や弱みに
向き合い、積極的に克服を試みる
ステージです。

ISFPは次のような特徴を
示すようになります。

・オープンマインドになる
・目的のあるアクションを
 積極的に取るようになる
・環境への適応能力が発達する
・控えめで慎み深くなる
・周囲を尊重し、サポートする
・上下関係を否定しフラットな関係、
 平等性を重んじるようになる
・チームワークを大切にする
・多数決意見を尊重する
・価値観と行動が一致してくる
・集中力が高まる
・効率的、効果的な行動を取りたいと
 考え、優先順位を決める能力が高まる
・現実の厳しさを受け入れ始める

という感じで、ステージ5では、
弱点の克服にフォーカスすることで、
様々なポテンシャルが引き出される
ようになります。

ステージ6 統一・統合

ステージ6では、思考・感情・発言・行動の
ズレが少なくなり、誠実な状態で
人生を生きられるようになってきます。

ISFPの場合も次のようなポジティブな
特徴が見られるようになります。

・人並み外れた思いやりを持つようになる
・人並み外れた同情心を持つ
・ひたむきさ、熱心さ、誠実さが
 非常に強くなる
・穏やかで澄み切った感情状態になる
・身の心も自由を感じる
・博愛主義で広く人々を
 救いたいと考える
・見返りを求めず人に提供ができる
・穏やかな方法で的確に世界に
 貢献しようとする
・人と人との調和を図ろうとする
・平和主義者だと思われることに
 こだわらなくなる
・思考や直観も使い始める
・自分の価値観と周囲の人との
 価値観の調和を意識せずに
 人付き合いができるようになる
・自分の価値観に沿っていなくても
 必要な行動を取ることができる
・リスクの伴う判断、決断ができるようになる
・リーダーシップを発揮する
・周囲にポジティブな影響を
 与えたいという気持ちが高まる

ステージ7 自我の超越

ステージ7では自我を超越し、
多角的な視点で世界を見ることが
できるようになります。

ISFPには次のような特徴が
見られるようになります。

・自分の価値観と周囲の価値観や環境との
 調和にこだわるのはエゴだと気付き、
 手放すことができる
・周りとの違いを受け入れることができる
・自分とは異なる視点に価値を持ち始める
・他の人達は自分と同じ価値観ではない
 ということに気づき、受け入れる
・極端な考え方が消え、様々な視点から
 物事を考えることができる
・五感、直観、思考、感情を
 バランス良く使うことができる

自我が健全に成長していけば行くほど、
人の考えや物の見方、生き方などを
多角的な視野で見ることができ、
多くのことを受け入れることが
できるようになっていきます。

そうすることで、自分自身も
生きることが楽なっていき、
多くの人の協力も得られるようになり、
結果として大きな目標も達成
できるようになるのです。

自我を発達させる方法

ステージ1〜ステージ7の自我の
ステージを見てどう感じましたか?

あなたは今どの自我のステージにいますか?

このブログを読んでいるということは、
ステージ4〜5の人が恐らく多いと思います。

でも、実は下のステージでの自我の
課題をクリアできずにズルズルと
引きずってきてしまっている
パターンも多いです。

でも、大丈夫です。

今からお伝えするステップを活用すれば、
自我の欠落点を埋め、日々成長し続けていく
サイクルに入ることができるようになります。

それでは、自我の発達のための
具体的ステップを紹介します。

ステップ1 自分が抱えている問題点を書き出す

人生で目の前に現れてくる問題は、
実は自我が引き起こしていることが多いです。

なので、今あなたの目の前に現れている
問題を書き出すことは同時にあなたの自我を
見つめることになります。

・お金の問題
・人間関係の問題
・健康の問題
・仕事の問題
・家族の問題 etc…

あなたの心に引っかかっている問題を
全て紙でもスマホでもパソコンでも
良いので書き出してみてください。

ステップ2 なぜ、その問題が起こるのかを考える。

ステップ1で書き出した問題が
なぜ発生しているのかをそれぞれ
考えてみましょう。

例えば、お金の問題で借金がある
という人はなぜ借金があるのかを
考えてみます。

借金がある

なぜ借金があるの?

お金を使いすぎてしまった

なぜお金を使いすぎてしまったの?

欲しいものがあった

なぜ借金で買ったの?

我慢できなかった

なぜ我慢できなかったの?

仕事のストレスを解消したかった

なぜ仕事でストレスが溜まっているの?

上司との人間関係がうまくいっていないから
etc…

という感じで実は問題の裏側には他の
原因が隠されていることも多いです。

「なぜ」を繰り返して問題の原因を
掘り下げることによって、本当に
解決すべき問題(自我の課題)に
たどり着くことができます。

ステップ3 解決策を考える

解決策を思いつく限り書き出してみて、
1つ1つを検討してみましょう。

例えば、先ほどの例で借金につながる
ストレスの原因が会社の上司だったとします。

じゃあ、上司との人間関係を改善する、
またはストレスを取り除くための
解決策を考えてみましょう。

1 上司と仲良くなる

2 上司よりパワーのある人に
  訴えて上司の態度を改めてもらう

3 配置転換を希望する、転職する

4 上司と徹底的に戦う

5 出世して上司をアゴで使えるようになる

etc…

他にもいろいろと思いつくと思います。

解決策を出したら、現在の自分の状況と
照らし合わせて「ちょっと頑張ったらできるな」
くらいのものを選ぶと良いです。

ステップ4 解決策を実行する

考えるだけでは世の中変わりませんし、
自我も発達していきません。

考えた後は実行あるのみです。

実行して問題が発生したら、
またステップ1に戻ってステップ4
までを繰り返すと良いです。

この繰り返しの中で人生の問題を
どんどん解決していくことができますし、
視野も広がっていき自我を発達させていく
ことができるようになります。

まとめ

・16パターンの性格タイプそれぞれで、
 自我の発達段階ごとに異なる特徴が見られる

・自我にはステージ1〜ステージ7の
 発達段階があると言われている

・自我が健全に発達していけば、
 多くの物事を受け入れることができ、
 強みを活かし弱点を克服することができる

・自我を発達させるためには、問題を認識する、
 原因を分析する、解決策を考える、実行するの
 4ステップを繰り返すと良い

ワーク

それでは、今日のワークです。

今回の記事で紹介した自我発達のための
4ステップを実際にやってみましょう。

①あなたが現在抱えている問題を書き出す。

②①で書き出した問題がなぜ
 発生しているのかを考える。

③問題の解決策を考える。

④解決策を実行する。

とりあえず、やってみてください。

やってみて感じたことや学んだこと、
気づいた変化などがあれば、以下の
メールアドレスまで是非、メッセージください。

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コメント

コメント一覧 (2件)

    • コメントありがとうございます!

      ISFPとISFJの違いはご指摘の通り似ている部分もあります。

      なぜ似ているか、心理機能の並び順から考えてみたいと思います。

      ISFP
      得意:内向的感情
      サポート:外向的感覚
      バランス:内向的直観
      苦手:外向的思考
      憧れ:内向的思考
      盲点:外向的直観
      価値観:内向的感覚
      いざという時:外向的感情

      ISFJ
      得意:内向的感覚
      サポート:外向的感情
      バランス:内向的思考
      苦手:外向的直観
      憧れ:内向的直観
      盲点:外向的思考
      価値観:内向的感情
      いざという時:外向的感覚

      自我の発達段階がステージ1など未熟な時は、
      特に得意機能と価値観機能が不健全な形で
      表に出やすいです。

      なので、ISFPだと内向的感情と内向的感覚、
      ISFJだと内向的感覚と内向的感情。

      双方共に融通が利かず、変化に弱く、
      心がクローズで頑なな印象を受けます。

      ただし、ISFPとISFJは探索型か計画型か(PかJか)
      が大きな違いです。

      自我が未熟な段階でも下記のような違いがあります。

      P=可能性を残しておきたい、選択肢を複数持ちたい、準備よりも即興

      J=決定したい(不確定要素をなくしたい)、事前に準備したい、アドリブは苦手

      という特徴も表に表れやすいです。

      自我の発達段階は、
      未熟な得意機能→得意機能の成長
      →サポート機能の成長→バランス機能の成長
      →苦手機能の成長

      という一連の流れを経て、最終的に自我を超越して、
      他者への理解と共感に至るプロセスだと私は考えています。

      心理機能の並び順と自我の発達という複雑な概念を
      言語で表現しているため伝えきれていない部分は
      多々あるかと思います。

      また、折に触れて記事を見直し、生活の中で
      心理機能を活用していただけるように精進していきます。

      貴重な気づきをいただけて感謝しております!

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