OTTIの原理原則①経験に無駄はない

親子で使える心理学実践家のアスモです。

今日のテーマは、「経験に無駄はない」です。

人生で経験する出来事に、
無駄なことはありません。

あなたやあなたのお子さんたちが
これからどんな失敗や挫折もした
としてもそれは無駄にはなりません。

でも、失敗や挫折を「無駄」と
捉えてしまえばそれはそこまでです。

どんな経験も「無駄」という
レッテル貼りをすることなく、
「幸せを感じるためのスパイス」や
「成功のための材料」と捉えることで、
全て今後の人生に活かすことが
できるようになっていきます。

その方法では上手くいかない
ということが分かるだけでも、
それは大きな学びなのです。

目次

失敗は成功のもとの科学的な根拠

現代ビジネスオンラインで読める、
東京大学薬学部教授で脳研究者の
池谷裕二さんの記事では・・・

失敗は成功のもとを裏付ける
科学的な研究結果が紹介されています。

・14匹のマウスに迷路を
 解かせる実験を行った

・最短経路を見つけるまでにかかった
 日数は、3〜18日とマウスによって
 差があった

・解析の結果、トレーニングの初期に
 エラーが多かったマウスほどより早く
 最短経路を見つけることができた

という結果が明らかになったそうです。

そして、実験はさらに続き、
最短経路を通れないように
道を塞いだそうです。

最終的には二箇所の道を
塞いだ状態でマウスがどう
動くかを観察したそうです。

すると・・・

・道を塞いでいない最初の
 トレーニング時期の時に良く道に
 迷って迷路全体を歩き回っていた
 マウスほど経路を塞がれたときに
 より効率の良い経路を選んだ

・道を塞いだ後にも次の最短経路を
 見つけられたマウスは、最短経路を
 見つけた後も固執することなく10回に
 3回程度は別の道を通って道草をする。

という事実が判明したそうです。

この事実をもとに、池谷さんは、
最短経路をいち早く見つけられた
マウスについて以下の仮説を披露しています。

「認知地図という頭の中にできる地図の
 完成度が高いのではないか」

「場所細胞と呼ばれるある場所にきた
 時にだけ脳の中で発火する神経細胞の
 つながりやすさが関係しているのではないか」

寄り道をした経験自体も認知地図の
形成に役に立ち、場所細胞のリンクが
強固になって迷路全体を認識する
力が強くなったということなの
かもしれません。

ここからは、私の仮説なのですが、
場所細胞と同じような仕組みの
「経験細胞」や「状況細胞」みたいな
ものも人間の脳の中に存在していると
思います。

失敗をすることで、経験細胞や状況細胞の
バリエーションが増え、人生における
様々なシチュエーションに柔軟に
対応する力がつくのだと思います。

なので、人生においては、
「失敗をしないこと」ではなく、
「失敗も経験と捉えて楽しみ、
 次に活かしていくこと」
が大切だと私は考えています。

失敗、寄り道、道草を楽しもう

何が正しいかは時代によっても、
国によっても、地域によっても、
所属する集団によっても様々に
変わっていきます。

今、「これが正しい」と思っていることも
状況次第で「間違い」に変わるのです。

だからこそ、正解や正しさに拘らず、
大いに失敗・寄り道・道草を楽しんで
欲しいのです。

あなた自身もそうですが、あなたの
お子さんに対してもあなたの正しいや
世間一般の正しいを押し付けるのではなく、
いろんな経験をさせてあげて欲しいです。

しかも、子供のうちの失敗の方が
リカバリーは聞きやすいので、
子供のうちに大いに失敗をさせて
あげたら良いのです。

あなた自身もあなたの子供も、
失敗・寄り道・道草を楽しめる
ような人間になれたら人生は
もっと面白くなります。

経験に無駄はありません。

様々なことにチャレンジし、
経験細胞、状況細胞のバリエーションを
増やし幅と深みのある人生を
作っていきましょう。

失敗図鑑を読んで学ぼう!

歴史に名を残す偉業を成し遂げた
人たちも実は失敗をたくさんして
いました。

『失敗図鑑 偉人・いきもの・発明品の
 汗と涙の失敗を集めた図鑑』では、
次のような失敗が紹介されています。

・ファッションデザイナーのココ・シャネルは
 歌手の夢が敵わなかった。

・野球の神様ベーブルースは、
 アメリカ最大の三振王でもあった。

・最後の将軍、徳川慶喜は自転車で
 よく看板にぶつかっていた。

・ニホンリスは、木の実を埋めた
 場所を忘れることがある。

・シャンプーは、育毛剤の発明に
 失敗してできたものだった。

240の偉人といきもの・発明品にまつわる
失敗をお子さんでも楽しく読めるように
分かりやすくイラストも交えて紹介して
くれています。

『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』は、
・理想が高すぎた孔子
・成功にしがみついたライト兄弟
・考えすぎで引きこもりになった夏目漱石
・天才ゆえに死にかけたダリ
・新しすぎて理解されなかったピカソ

など、様々な偉人の失敗を
紹介してくれています。

こちらもお子さんでも読めるように
前感じに振り仮名付き、そして
イラストたっぷりの内容です。

どちらも失敗が怖くてチャレンジが
できない人に大きな勇気を
与えてくれる本です。

読書も経験の一つ。

どんな本からも何らかの
学びを得られ、それを人生に
役立てることは可能です。

どんどん経験していきましょう。

まとめ

・経験に無駄はない

・マウスの実験でも初期に
 たくさん失敗した方が状況が
 変わっても対応力が高くなることが
 示された

・子供のうちからたくさん経験させて
 たくさん失敗させた方が良い

・失敗が怖い人は失敗図鑑を読んで
 勇気をもらおう

ワーク

それでは、今回のワークです。

①人生で経験したいこと
 リストを30個書き出す。

②今年経験したいこと
 リストを5個書き出す。

③今までの人生を振り返り、失敗から
 学んだエピソードを1つ書き出す。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
という言葉がありますが、今回の記事の
内容を踏まえてこの言葉を解釈し直すと、
この言葉の深い部分を感じられました。

歴史上の賢者は、実は、経験に
学んでいるという歴史です。
 
偉人たちは皆、たくさんの経験をし、
寄り道をし、失敗を重ねて、
偉業を成し遂げています。

本だけ読んで歴史を学んだ気になり、
引用だらけの人生では新しい時代に
対応することは難しいと思います。

歴史を学んだ上で経験から学ぶ
というのが正しいアプローチ
かもしれませんね。

ではでは。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次