親子で使える心理学実践家のアスモです。
心理機能って知っていますか?
心理機能とは、心理学の世界では超有名な
カール・グスタフ・ユングさんが提唱した理論です。
自分自身がどの心理機能の特性が強く、
どの心理機能の特性が弱いかを知ると、
才能や適性、適職を見つける大きな
ヒントになります。
また、意識をして特定の心理機能を育てたり、
逆に使わないようにすることでバランスを取り、
才能を引き出したり、より良い人格形成に
役立てることもできるのです。
心理機能は大きく2つに分類できます。
それは「合理機能」と「非合理機能」です。
「合理機能」と「非合理機能」
さらに合理機能は「思考」と「感情」に分けられ、
非合理機能は「感覚」と「直観」に分けられます。
で、なぜ合理機能と呼ばれているかというと、
物事を判断する機能だからです。
思考機能は物事に何らかのロジックや法則性を
見出し、意味付けをしてジャッジをします。
感情機能は、物事を自分自身の価値観
(好き嫌い、大切かどうかなど)によって
ジャッジをする機能です。
合理機能のことをOTTIでは分かりやすく
ジャッジ機能と呼んでいます。
非合理機能は物事をありのまま認識する機能です。
感覚機能は、物理的な情報(暑い寒い、明るい暗いなど)
をキャッチして認識する機能です。
直観機能は、物事を物理的に表れている部分ではない
背後にある情報をキャッチして認識する機能です。
本人も無意識のうちに情報をキャッチ
してしまうので、他人に理解されずらく、
説明しづらいという特徴があります。
非合理機能のことをOTTIでは分かりやすく
キャッチ機能と呼んでいます。
では、思考、感情、感覚、直観それぞれの
心理機能が物事をどう捉えるかを分かりやすく
理解するために「丸いちゃぶ台」が目の前に
あったらどうジャッジしたりキャッチしたり
するかを考えてみましょう。
「思考機能」
ちゃぶ台という家具の分類であることや
用途などをジャッジする。
「感情機能」
そのちゃぶ台が好きか嫌いかなどをジャッジする。
「感覚機能」
木材の色、ちゃぶ台の天板や脚の形状を
的確に物理的な情報をキャッチする。
「直観機能」
ちゃぶ台の丸い形とリンクするような
別のもののイメージが浮かんだり、何らかの
アイデアなどちゃぶ台そのものではない情報を
キャッチしたりリンクづけたりする。
という感じです。
もちろん、一例なのでそれぞれの機能が
同じようにこの例示のような捉え方をする
わけではないです。
ですが、それぞれの機能の雰囲気をざっと
掴んでもらうには分かりやすいかなと思います。
8つの心理機能
で、実は、これらの4つの機能は意識的態度に
よって、さらに8つに分類されます。
意識的態度というのは意識の方向性のことです。
外側に意識が向かう態度を外向、
内側に意識が向かう態度を内向と呼びます。
4つの心理機能と2つの意識的態度を
掛け合わせて、以下の8つの心理機能が
導き出されます。
①外向的思考
②内向的思考
③外向的感情
④内向的感情
⑤外向的感覚
⑥内向的感覚
⑦外向的直観
⑧内向的直観
MBTIではこれら8つの心理機能の
組み合わせによって、16パターンの
性格タイプが導き出されています。
OTTIでも16タイプの分類は踏襲し、
活用しています。
得意機能(優越機能)と苦手機能(劣等機能)
8つの心理機能の中で自分が最も得意と
するものを優越機能、最も苦手とするものを
劣等機能といいます。
理論的には優越機能と劣等機能は
真反対のものがセットになっています。
具体的には次の組み合わせです。
①外向的思考と内向的感情
②内向的思考と外向的感情
③外向的感覚と内向的直観
④内向的感覚と外向的直観
ちなみに、自分の劣等機能を優越機能に
持っている人を見るとイラッとしたり、
ちょっと羨ましいと思ったりします。
例えば内向的思考が優越機能で
外向的感情が劣等機能の人は、
外向的感情を優越機能に持っている人を見ると、
「賢くもないくせに、人のご機嫌とって、
要領よく立ち回ってやがるぜムカつく!
でも、みんなとスムーズにコミュニケーションが
取れてちょっと羨ましいぜ!」
という感じで嫌悪感と羨望が入り混じった
ような感情が湧いてくるみたいです。
逆に外向的感情が優越機能で
内向的思考を劣等機能に持つ人は、
内向的思考を優越機能に持っている人を見ると、
「いつも理屈ばっかりこねて意味不明。
周りの人のことなんて全然考えてないし、
気遣いや配慮もないし、ムカつく!
でも、難しい話を理解できたり、
効率的に仕事ができたりするのは羨ましいかも。」
という感じでこちらもムカついたり
うらやましく思ったりなど複雑な感情を
抱くようです。
OTTIでは、分かりやすくするために、
優越機能を得意機能、劣等機能を苦手機能と
呼んでいます。
この辺りも後々詳しく解説していきたいと思います。
で、肝心のどうやって自分の性格タイプを
知るかということなんですが…
ずばり、性格タイプ診断を受ける必要があります。
今時はネットでもMBTI関連の情報が
たくさん出ていて調べると性格診断テストを
無料で受けられるサイトもいろいろあります。
が、診断テストの結果が絶対正しいとは
思わないでください。
受けるたびに結果が違って出たり、
自分の性格タイプとかけ離れた
結果が出たりすることもあります。
なので、テストの結果が出たからといって、
それを信じ込むのは危険です!
では、この段階でまず何をするのが
お勧めかというと…
今から紹介するワークに取り組んで
みてください。
今回のワーク
以下の質問について考えてみましょう。
①あなたは思考機能が得意ですか?
それとも感情感情が得意ですか?
②あなたは感覚機能が得意ですか?
それとも直観機能が得意ですか?
③あなたは外向的ですか?
それとも内向的ですか?
④8つの心理機能の中で…
あなたの得意機能はどれだと思いますか?
また、苦手機能はどれだと思いますか?
実は、自己認識が性格な人であれば、
この4つの質問だけで性格タイプが
分かってしまうこともあります。
まずは、自己認識、自己理解を深める
ためにも4つの質問について考えて
みてください。
また、あなたからみてあなたの子供達や
ご家族、ご友人はどの心理機能が得意で
どの心理機能が苦手かも考えてみると
後々の活用のための良い訓練になります。
得意な機能と苦手な機能を知ること。
これが大きな一歩となります。
ではでは。
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