親子で使える心理学実践家のアスモです。
今日は、究極の話をしたいと思います。
今回のブログタイトルでも示したように、
人生では自己肯定感が最重要です。
また、子育てでも自己肯定感を
育てることが最重要です。
「へー、アスモさん。
じゃあ、とにかく自信を失わせないように
褒めて褒めて褒めまくって、甘やかして
育てればいいんですか?」
と思う人もいるかもしれません。
でも、実は、自己肯定感って褒めれば伸びる
という単純なものではないのです。
そもそも自己肯定感とはなんなのでしょうか?
自己肯定感を育むためには、
どうすれば良いのでしょうか?
そのために親が知った方が良い知識、
心がけるべきことを紹介していきたいと思います。
そもそも自己肯定感って何?
まず、自己肯定感とは何かという
概略を掴んでいきたいと思います。
共通認識を作るためにWikipediaさんに
聞いてみます。
自己肯定感(じここうていかん)とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であり[1]、自尊心(英語: self-esteem)、自己存在感、自己効力感(英語: self-efficacy)、自尊感情などと類似概念であり同じ様な意味で用いられる言葉である[2][3][4][5]。現在、これらの言葉は多義的に用いられることが少なくなく、結果としてあらゆる肯定的な心理的要素を表現する包括的名称(umbrella term)となっているという指摘がある[6]。自己肯定感の訳語としては、self-positivity、self-affirmationなどを当てはめる試みがなされてきたが、近年ではself-affirmationが使用されている[5]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E8%82%AF%E5%AE%9A%E6%84%9F
という感じで、自己肯定感は自分自身に対する
肯定的な心理要素を表した総体的な言葉だ
ということが分かります。
で、学術的にはその中に自尊心、自己存在感、
自己効力感などが含まれます。
自己肯定感と一言で言いがちですが、
実は複雑なパラメーターによって
成り立っているのが現実なのです。
なので、
「子供の自己肯定感を高めましょう!」
と言ってもなかなか難しいのが現実です。
では、もう少し深掘りして自己肯定感の
中身をブレイクダウンしていきましょう。
自尊心とは何か?
それでは、自尊心とは何かという定義を
抑えていきたいと思います。
またまた、Wikipediaさんに聞いてみます。
自尊心(じそんしん)とは、心理学的には自己に対して一般化された肯定的な態度である[注 1]。英語のままセルフ・エスティーム(英: self-esteem)とも呼ばれる。
ここでは社会心理学における自己の概念に関して、育み維持される自己評価や、あるいは「ありのままの自己を尊重し受け入れる」態度とする。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%B0%8A%E5%BF%83#:~:text=%E8%87%AA%E5%B0%8A%E5%BF%83%EF%BC%88%E3%81%98%E3%81%9D%E3%82%93%E3%81%97%E3%82%93%EF%BC%89%E3%81%A8,%E3%81%97%E5%8F%97%E3%81%91%E5%85%A5%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%80%8D%E6%85%8B%E5%BA%A6%E3%81%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%82
前段のパラグラフでは、
「心理学的には自己に対して
一般化された肯定的な態度である。」
とされており、ほぼ、自己肯定感と
同義語になっています。
これでは、フワッとして分かりにく
すぎるので、後段の、
「ありのままの自己を尊重して受け入れる
態度とする。」
という定義をこのサイトでも
用いていきていと思います。
自己肯定感の要素①自尊心
ありのままの自己を尊重して受け入れる態度
自己効力感とは何か?
次に、自己効力感とは何かという定義を
抑えていきたいと思います。
これもWikipediaさんから拝借。
自己効力感(じここうりょくかん)またはセルフ・エフィカシー(self-efficacy)とは、自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること。カナダ人心理学者アルバート・バンデューラが提唱した。自己効力や自己可能感などと訳されることもある。バンデューラの社会的認知理論の中核となる概念の1つであり、自己効力感が強いほど実際にその行動を遂行できる傾向にあるという。自己効力感を通して、人は自分の考えや、感情、行為をコントロールしている[要出典]。よく似た用語に、自尊感情(self-esteem)があるが、自尊心は自分を信じていること、あるいは自分を信じているとの評価に起因する感情を意味するのに対し、自己効力感は自分にある目標を達成する能力があるという認知のことをさす。ただし、高い自尊心を持っていれば、困難な作業であってもそれに取り組もうとして、結果的に成功をもたらすことも多い 。
https://ja.wikipedia.org/wiki/自己効力感
自己効力感とは、自分の可能性を
認知しているということであり、
目標を達成するの力があるという
認知だということが分かりました。
自己肯定感の要素②自己効力感
自分自身の可能性や
目標達成能力に対する自信
自尊心を高めるアファメーション活用
では、自尊心と自己肯定感を高めたり、
育てたりする方法はあるのでしょうか?
様々なアプローチがあるのですが、
今回はアファメーションに絞って
紹介していきたいと思います。
アファメーション とは、自分自身に
対する肯定的な宣言のことです。
簡単な例だと、「私はできる」
「私は目標を達成できる」などの
自分に対するポジティブな声かけです。
詳しい作り方はまたどこかの記事で
紹介したいと思いますが、自尊心を
育てるアファメーションのステップは
以下の通りです。
ステップ1 自分の嫌いなところを書き出す
ステップ1ではまず、自分の嫌いな
ところを書き出していきます。
例えば、「すぐに怒る」とか、
「人間関係が苦手」とか、「決断力がない」
とか、なんでも良いので、自己嫌悪を感じる
自分の要素を書き出していきます。
ステップ2 自分の嫌いなところが
どうなって欲しいのかを書き出す
次にステップ1で書き出した自分の
嫌いなところに対して、どうなったら
理想的なのか、どうなって欲しいのかを
書き出します。
例えば、「すぐに怒る」だったら、
「冷静に状況を受け止められる」などです。
「人間関係が苦手」だったら、
「コミュニケーションが上手で
暖かい人間関係を構築できる」などです。
「決断力がない」なら、
「現状を正確に分析し、
自信を持って決断できる」
などなりたい状態に書き換えてみます。
ステップ3 アファメーションの形式に書き換える
なりたい自分、理想の状態を書き出したら、
今度はアファメーションの形式に書き換えて
いきます。
アファメーションを作るためのルールは、
厳密にはいろいろ細かくありますが、今回は
重要ポイントを4つだけ紹介します。
①一人称(私は、僕は)から始める
②現在形で作る
③ポジティブな言葉を入れ、
ネガティブな言葉は入れない
④動作や感情を表す言葉を入れる
このルールに当てはめて、
「冷静に状況を受け止められる」で
アファメーションを作ってみます。
アファメーションの例
私はどんな時も冷静に状況を受け止める
ことができるので、感情のコントロールが
上手く、ポジティブな状態を保つことができ、
常に心に余裕がある。
ステップ4 アファメーションを習慣にする
アファメーションも作るだけでは、
機能を発揮しません。
何度も何度も繰り返して
日々唱えることで、無意識に刷り込まれ、
意識や行動が変わってくるのです。
また、昼間の健在意識がはっきり
している時よりも、起き抜けや
夜寝る前に唱えると効果が高いです。
ですから、朝起きたら10回唱える。
夜寝る前に布団の中で10回唱える。
というのが良いでしょう。
でも、一度にいくつもの
アファメーションを唱えようと
思ってもなかなか長続きせず、三日坊主で
終わってしまう可能性が高いです。
なので、最初は1個だけに絞って、
1ヶ月、朝晩10回ずつ唱えることを
継続すると良いです。
自己効力感を高めるアファメーション活用
自己効力感を高めるアプローチも様々存在
しますが、これも今回はアファメーション
の活用に絞って紹介していきます。
基本的なステップは自尊心を高める
アファメーション活用と同じですが、
もう一度整理していきます。
ステップ1 自分のチャレンジ精神の足を
引っ張っている自分自身の要素を書き出す
ステップ1ではまず、自分の
チャレンジ精神の足を引っ張っている
自分自身の中にある要素を書き出します。
例えば、「失敗を極度に恐れる」
「チャレンジの結果、人間関係が
壊れるのが怖い」「努力が続かない」
などです。
これも自分の内側と向き合いながら、
要素を書き出してみてください。
ステップ2 ステップ1で書き出した
要素がどうなれば理想的かを書き出す
次にステップ1で書き出した要素が
どうなったら理想的か、どうなって
欲しいかを書き出します。
例えば、「失敗を極度に恐れる」
だったら、「目標達成のための
不滅のチャレンジ精神を持っている」
などです。
「チャレンジの結果、人間関係が
壊れるのが怖い」だったら、
「チャレンジは人間関係の幅を広げて
くれることを実感している」などが
良いでしょう。
「努力が続かない」だったら、
「目標を達成するために楽しく
努力を継続できる」
などが良いかもしれません。
こんな感じで、求めるポジティブな
状態に書き換えてください。
ステップ3 アファメーションの形式に書き換える
なりたい自分、理想の状態を書き出したら、
今度はアファメーションの形式に
書き換えていきます。
先ほど紹介した以下の4つの
ルールに基づいて作成します。
①一人称(私は、僕は)から始める
②現在形で作る
③ポジティブな言葉を入れ、
ネガティブな言葉は入れない
④動作や感情を表す言葉を入れる
このルールに当てはめて、
「目標を達成するために楽しく
努力が継続できる」
でアファメーションを作ってみます。
アファメーションの例
私は目標を達成するために楽しく
努力が継続でき、望むような結果を
手にすることができるので、充実した
気持ちを味わいながら人生を歩んでいる。
ステップ4 アファメーションを習慣にする
ステップ3で作ったアファメーション を
朝晩10回ずつ、1ヶ月間唱えてみましょう。
確実に意識が変わっていることが
実感できると思います。
慣れてきたら少しずつアファメーションの
数を増やしたり、唱える頻度を調整してみて、
自分がやりやすい形に落とし込んで生活に
取り入れてみてください。
子供の自尊心・自己効力感を高めるには?
根本的には、親自身が自尊心や自己効力感を
高めることが最も効果が高いです。
子供は親の姿を見て育ちます。
人間にはミラーニューロンという
機能があって、接触回数や頻度、
一緒に過ごす時間が長い人から
否が応でも影響を受けてしまうのです。
ですから、まずは親自身が自尊心・
自己効力感を高めた方が良いです。
でも、アファメーションは子供にも
有効なので、まず自分で試してみて
しっくりいくようになったら、子供と
一緒に子供用のアファメーションを
作ってみるのも良いです。
そして、一緒に朝起きた時、夜寝る前に
アファメーションタイムを作って唱えて
みるのも良いと思います。
自尊心や自己効力感は人間にとって最も大切と
言っても過言ではないと私は考えています。
まだまだ、それらを高め現実をより良いものに
していくために必要な知識やアプローチが
たくさんありますので、今後紹介していきます。
今回のワーク
それでは、今回のワークです。
以下のワークに取り組んでください。
①自尊心を高めるアファメーションを作成する
②3日間、朝の起き抜けと夜寝る前に
自尊心を高めるアファメーションを
唱えてみる。
③自己効力感を高めるアファメーションを作成する
④3日間、朝の起き抜けと夜寝る前に
自己肯定感を高めるアファメーションを
唱えてみる。
正直にいうと、3日間で効果を実感するのは
難しいかもしれません・・・。
でも、やれば確実に無意識にメッセージが入り、
現実が変わっていきます。
焦らなくて良いです。
初めは3日坊主でもいいんです。
少しずつ、少しずつ変化していきましょう。
ではでは。
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